海上保安官 逮捕回避は妥当な判断だ
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、警視庁など捜査当局は、
国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで事情聴取を続けてきた神戸海上保安部の
海上保安官の逮捕を見送ることにした。
今後は任意捜査を継続し、書類送検や在宅起訴の可能性があるが、国民が知るべき
重要な問題にかかわる情報公開の意味合いを考えれば、妥当な判断だったといえよう。
任意聴取を始めて6日間を要したのは、流出した映像が守秘義務違反の「秘密」に
あたるか、慎重に検討した結論とされる。
秘密保持といっても、それほど微妙なレベルだったということだ。
組織の保秘通達を破って保安官が映像を流出させた行為は、国家公務員として明らか
に逸脱している。行政罰も含めて厳しく問われるべきものだ。
だが、その悪質性の度合いを考慮した場合、どう検討しても逮捕すべき事案には相当
しなかったのだろう。
中国漁船が海保の巡視船に体当たりを繰り返した映像は、命がけで領海警備にあたる
海保職員の教材として広く共有されるべきものだった。
しかも、馬淵澄夫国土交通相が海保に対して映像の徹底管理を求めたのは衝突事件から
1カ月以上を経た10月18日で、保安官が映像を入手したのはこれ以前だったとされる。
映像を「秘密」とした根拠は、初公判前の証拠の公開を禁じた刑事訴訟法にある。
だが、公務執行妨害容疑で逮捕された中国漁船船長はすでに処分保留で釈放され、公判が
行われる可能性はない。実質的には、映像に証拠としての価値はなくなっている。
海保の巡視船に漁船で体当たりした中国人船長は罪に問われないまま、Vサインを掲げて
凱旋将軍のごとく帰国した。
一連の事件として見れば、保安官逮捕なら国民の目にどう映ったろうか。
法の下の平等で、著しくバランスを欠いてみえたのではないか。
映像流出事件は、政府がもっと早く正式に公開していれば起こらなかった。
いまもなお捜査中の証拠として非公開が続いているのは異常である。
捜査当局には、迅速な事件処理が求められる。
中国漁船に非があることが明らかな映像を非公開とすることは国益を損ねている。
こちらの罪の方が、ずっと重い。
→ http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101116/crm1011160319006-n1.htm
まぁ早いところ、シナの忠狗である極左・仙石を何とか処分・粛清しなければ
何も変らないでしょうな。
菅はだめ。
菅は何も考えない、出来ない、行動力もない、ついでにヤル気も失せている。
これほどその存在が希薄な首相も珍しいですな。
とりあえずの一歩は、仙石を閣僚・党中枢から外すことですね。