日曜競馬 回顧

競馬

[皐月賞(G1)]


スタートがイマイチだったのか、前半を予想外の後方から進んだ
ヴィクトワールピサ。 何せフルゲートで軟らかい馬場なもんで
少々心配しましたが、直線では内外の馬場差が無いことに目を付けて
終始インを通って距離ロスをなくします。
ここで岩田騎手は腹を括ります。インを通って距離損をなくそう、と。


向こう正面からインから少しずつ進出して、3コーナーでは先団の
直後に着けて、インに拘り4コーナーから直線へ。
直線の狭いところを怯みもせずに、インをやや強引に抜け出してからは
他馬との脚色が違いましたね。 貫録の完璧な勝利でした。
ローズキングダムは軟らかい馬場に斬れ味を削がれた面がありましたが、
この馬は「斬れ味+力強さ」がありましたね。
素直な性格な馬ですので、ダービーでも最有力候補であることは
現時点では間違いのないところでしょう。


しかし岩田騎手もギャンブルをしましたね。
インを通れば前が詰まる危険性は常に孕んでますからね。


因みにラップですが、前後半0.6しか差がない緩みのない平均ペース。
重にちかい稍重の馬場差を1.0〜1.5とすれば、時計は合格点ですね。
それ以上に、この軟らかい馬場で一番緩んでも 12.6 で 13秒台のない
総合力が問われ、言い訳がきかない各馬の実力が発揮できたペースでしたね。
前半5F:60.1  後半5F:60.7  2.00.8
ラスト4F:48.2 → ラスト3F:35.9 

(12.1 - 10.9 - 12.4 - 12.1 - 12.6 - 12.5 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 12.0)


しかし、ヴィクトワールピサの抜け出しもヨカッタでしたが、2着争いも
これまたハラハラドキドキでしたね。
エイシンフラッシュは買ってませんでしたもので(苦笑)。
2着のヒルノダムールは血統的、脚質はダービー向けかもしれませんね。
ダービーでも楽しめる1頭ですね。
ローズキングダムは、パンパンの良馬場でも府中の長い直線は、脚の使い処が
難しいかもしれません。
長くイイ脚、というよりは一瞬の鋭い末脚が武器ですからね。


今回は重賞馬が9頭出走しましたが、ローテーションはやはり王道を通った
馬達が良績を残しましたね。
例外はエイシンフラッシュ(しかし同条件の京成杯勝馬)くらいでしょうか。
やはり大一番には王道を進むべきでしょうかね。


日本ダービーには今日の18頭の他にサンライズプリンス
ダノンシャンティペルーサなども加わりますので、もう今から
高いレベルで行われるダービーが楽しみですね!