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競馬

[フェブラリーステークス(G1)]


「芝馬 vs ダート馬」の対決の構図ですね。
私の基本認識は、「ダート馬」は芝では少々足りない馬がダートへの転向を
強いられて、そこで活躍の場を見出す、「芝馬」よりも一枚下というもの。
1998年にフェブラリーSを制したグルメフロンンティアですが、
ダートはOP特別(中山千八)を勝って以来のダート競馬で当レースを圧勝。
まぁ、その間、天皇賞(秋)5着、中山金杯を制したりと、芝での実績は
十分でしたね。勢いもありましたし。 しかし、所詮はG3馬。
当該レースでの1番人気は、確かタイキシャーロック
南部杯マイルチャンピオンシップを制するなど、ダート界の重鎮的存在。
しかし、勝ったグルメフロンティアの影すら踏めずに5着。
尤も、この年の東京ダートは前代未聞の時計がかかる力の要るダートで、
2着は伏兵メイショウモトナリでしたが、1着馬、2着馬は、馬体重の重さでも
1番と2番だった、力馬有利の特殊条件でしたけどね。


メイショウボーラーが勝った時は、前哨戦のガーネットS(中山ダート千二)
根岸S(東京ダート千四)を連勝して臨んでの圧勝劇。
やはり、「芝での実績>ダートでの実績」なのでしょうか。



グルメフロンティアから12年、メイショウボーラーが制してから5年。
JRAも国際レースを視野に入れつつ、地方交流などダート競馬の充実を図ってますが、
明日、その結果というか、現状がある程度、明らかになるでしょう。



過去、「芝馬」として優勝した上記2頭は、いずれも本番前にダートのOP戦
以上の格のレースを勝っていたという点。
1馬によると、
「芝重賞勝ちがあるが、ダート未勝利」は過去10年で[0・0・1・11]
OP特別、重賞なら兎も角、ダートとはいえG1の格を誇る当レースを制するには
やはりダート実績が必要なのでしょう。
ここで、「芝馬」が勝つと、やはりダート馬は芝馬より一枚格下ということ
なのでしょう。 ダート競馬界、面子丸潰れですね。



昨年4着で涙を飲んでから、スケールと実力が格段にアップした◎エスポワールシチー
期待します。 ダート馬の頂点に登った意地を見せて欲しいものですね。
馬連の相手は
テスタマッタ サクセスブロッケン レッドスパーダ スーニ ローレルゲレイロ
リーチザクラウン  に、グロリアスノア 以上7頭と手広く。



レッドスパーダタイキシャトル×ストームキャットと、メイショウボーラー
血統構成が似てるだけに、楽しみですね。
ローレルゲレイロは、Hペース必死のダートでは、距離とスタミナに疑問。
最大の惑星リーチザクラウンは外枠は有利。武豊騎手も手応えを掴んでいるようで
レースがハイペースだろうが、自らのペースで闘えば、やはり怖い存在ですね。
府中のダート千六、一本調子の同馬には合っているかもしれません。
何よりも、気楽な立場で走れるのが、大きなアドバンテージ。
サクセスブロッケンは、内田博幸騎手が巧く御せるかが心配。
500キロを超える馬を、不完全な腕の状態で、意のままに操ることが出来る
のでしょうかね。 厳しいかと思われます。