日曜競馬 回顧

競馬


[優駿牝馬オークス)G1]

結果的には、昨日書いたように翌週のマイラーズカップ
比較するとそのレヴェルの高さが伺えた桜花賞組が、
そのまま1・2・3着。余りに順調といえば、その通り。
が、今回の安藤勝騎手の騎乗ぶりは、気に入りませんねぇ。



スローペースを相変わらず、後方2〜3番手を追走。
当面のライヴァルであるレッドディザイアディアジーナは、
ブエナビスタより後方の位置取りでは、勝負にならないので、
その前を淡々と追走、しかも伸びるインに拘りましたね。
そして、4コーナーを周って最後の直線。
大本命馬・ブエナビスタは後方3番手から直線一気のゴボウ抜きを狙いましたが
如何せん、芝コースは内が伸び、外が伸び難い馬場。
安藤勝騎手は外を周りつつ、内を突くか外に出すかで迷いましたね。



一度はサクラローズマリーの内を突くも無理と判断して、すぐ外に出しました。
この時点で、ワタシ個人としてはブエナビスタの負けを覚悟しましたね。
レッドディザイア他の有力馬がスムーズに先団で粘り込みを図ってましたから。
「あぁ、アンカツの野郎、自信過剰過ぎだなんだよ!」なんてね。
幾ら何でも、ここからゴール板を先頭で突き抜けるとは、思えませんでした。
しかし、スーパー牝馬ブエナビスタのエンジンは、大一番での騎手のミスも
帳消しにして余りある豪脚ぶりでした。
レースの上がり 34.8 を 1.2 上回る最速の 33.6 での差し切り。
まさに、力の違いを見せつけた結果ですね。



ブエナビスタは、こんな後方直線一気の競馬しか出来ないのでしょうか。
経験と調教次第では、もっと正攻法の競馬が出来るような気がします。
オマケに、毎度こんな競馬では、脚への負担が大き過ぎます。
かつて、ジャパンカップヒシアマゾンが自信の競馬に徹して
後方一気にて届かずに、ランドの2着になった時、解説の大川慶次郎氏が
『(ヒシアマゾンは)こんな競馬しか出来ないのかねぇ …。』
と溜め息交じりに呟いたのは、今でも思い出します。



負けたレッドディザイアは悔しかったでしょうね。
直前の稽古、栗東坂路を<53.0 - 37.5 - 23.7 -11.7>と、G1有力古馬並みの
猛時計での調教が示す通り、余程体調も良かったのでしょう。
道中は中団後方、4角で先団に取り付いてインを突き抜けるという理想的な好騎乗。
四位騎手と松永調教師も地団太を踏んだか、駄乗を跳ね返したブエナビスタの強さを
再確認したのでしょうか。 
元ミッキーこと松永幹夫調教師も、馬を育て作る腕も確かなようですね。
最近は、若手騎手の活躍が目立ちますが、若手というか開業して年数を経ていない
フレッシュな厩舎も頑張ってますね。



あぁ、馬連3−7 320円(苦笑)
過去10年間の平均馬連配当が、8801円なんですが。 
ま、人気&実力馬がその力を出したイイ競馬でしたので …。



ブエナビスタ凱旋門賞に登録しましたが、出来れば秋の秋華賞エリザベス女王杯
進んで欲しいですね。
あの末脚を繰り出す時の、馬体が低く沈み回転の早いフットワークは魅力ですけど …。
そう、ブエナビスタが全力で走る姿は、芸術的なパフォーマンスです。


2009年 優駿牝馬 ブエナビスタ

http://www.youtube.com/watch?v=Jv_DqJZRR-8:movie,w350






[東海ステークス(G2)]


ウォータクティクスのドンジリ負けは …、仕方無いかな。
あの 2300m で、出入りの激しく変則的な競馬は、それまでの経験がモノを言いますね。
因みに、東海ステークスでは、このテの展開は珍しくないですね。
ウォータクティクスは如何せん、経験不足がモロに露呈してしまいました。
才能ではカヴァーすることは出来ないほど、戸惑ったことでしょう。
このレースが5月開催になって以来、4歳馬が不振なのは、明らかに
経験不足な面が大きいですね。
逆に、距離経験ほか色々なレースを経験済みにて既に10勝を上げている
ワンダースピードにとっては、他馬が実力を出し難い分、同馬にとっては
有利なレース展開でしたね。
アロンダイトは、いいいよ本気で復活の狼煙を上げてきましたかね。


パーフェクト種牡馬辞典2009-2010 (競馬主義別冊)

パーフェクト種牡馬辞典2009-2010 (競馬主義別冊)