2008JRA賞(その2)

競馬

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昨日、「2008JRA賞(その1)」を書いた後、
絶対に触れたいと思っていた事を、何と鬼才・清水成駿氏が
今日配信のメルマガでモロに代弁してくれたので、それを転載します。
多くの競馬ファンが同意・賛同してくれるでしょう!



SUPER SELECTION メールマガジン清水成駿の競馬春秋(09/01/08)」


【無冠のダイワスカーレットになり代わって…】

 
08年の年度代表馬は、雌鶏が時を告げる災禍の時代を象徴するように、ウオッカが選出された。
次点も同じ牝馬ダイワスカーレット。歳月を経てウオッカの名前を目にした時、
あの時は政治も経済もそういう不穏な時代であったのかと思い出すこともあろう。

 
ただ、意外だったのはウオッカ(180票)に対してダイワスカーレット(79票)の得票差。
正直、もう少し拮抗するものと思っていた。
ただ、我が身に置き換え、いざ投票の段となれば、冷静にみて当方もウオッカに一票を投じていたはず。
安田記念はまだしも、天皇賞秋は当のダイワスカーレットを2cmのハナ差で凌いだ優勝。
これは決定的なアドバンテージ。従ってウオッカ年度代表馬に何の異存もない。
ただ、ダイワスカーレットとて当たり前に特別賞を受賞するものとは思っていた。
得票差は2頭を記名できないための差であり、その差はほんのわずか。

 
だが、委員8名(1名欠席)によるJRA選考委員会でダイワスカーレットの特別賞が賛成4名、
反対3名で要件を満たさず否決された。何という不見識な委員会であろうか。
天皇賞秋が今年一番の名勝負と称されるのも、最後の有馬記念が盛り上がったのも、
突き詰めれば同世代の同じ牝馬ダイワスカーレットがいたればこそ。
牝馬による37年ぶりの有馬優勝だけで、特別賞受賞の価値はありすぎるほど十分にある。

 
憤りを抑えながら7日の日刊スポーツ紙上で委員の一人、岡山俊明記者が反対者3名の意見
(1)年度代表馬の得票が3分の1に達していない 
(2)年間通しての活躍がない 
(3)特別賞を出さないことによって逆に記憶に残る部分がある
を要約し、
これが「ファンの総意とかい離していなければいいが」と含みを残しながら結んでいる。

 
正直、これが最終決定権をもつ委員の見識かと驚きを隠せない。
とても競馬記者とは思えない中身のない愚かしい反対意見。
すべて柄のないところに柄をつけるような言い掛かりにしか思えない。

 
(1)は先にも述べたように1頭しか記名できない以上、そういう得票差にもなる。
   数字の裏にある人情の機微がまったく読めない。

(2)も明らかにこじつけ。厳密に年間を通して活躍した馬など受賞馬でも一握り。
   すでに年度代表馬ウオッカを引き合いに出すのは忍びないが、春に安田記念、秋に天皇賞
   バランス良く勝っているものの、人気で取りこぼした減点も少なからずある。
   第一、年間を通して走ればいいというものではない。
   少なくてもファンにとってディープインパクトをも超えた
  ダイワスカーレットの12連続連対の方がずっと価値はある。

(3)にいたっては、「バカ者!」と切り捨てるのも愚かしい。
   記録に残さなければ記憶は風化する。そんなことも分からないのであろうか。悪意さえ感じる。
 

また、残念なのは岡山俊明記者をはじめ過半数を上回る4名ものまともな賛成者がいながら、
この稚拙な反対意見を論破できなかったこと。ここに尽きる。

 
ダイワスカーレットになり代わって無念でならない。(清水 成駿)


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清水成駿公式サイト「SUPER SELECTION」
代表者名 清水 成駿
サイトURL http://www.s-shimizu.jp/(PC・携帯共通)
メールアドレス info@s-shimizu.jp
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正に、正論!