『【インド】「塀の中」も金次第、携帯から麻薬まで』
「グジャラート州の刑務所に服役している受刑者は、
金さえ出せば携帯電話や最新映画のDVD、ハッシシ(大麻樹脂)
まで手に入る」との内部告発状が6日、
インドの同州高等裁判所に届けられた。
7日付タイムズ・オブ・インディアによると、こうした刑務官による汚職事件は微罪犯用の施設ではなく、
同州でも最凶悪犯を収容していることで知られるサバルマティ中央刑務所で発生しているとみられる。
告発状によると、同刑務所内では700台の携帯電話機が野放しで使われている。
携帯を持っていない受刑者は、持っている者から1分間50ルピー(約100円)で借りることができ、
5,000ルピー出せば購入も可能だ。構内ではまた、白昼堂々と賭博が行われているという。
午後7〜8時の時間帯になるとオートバイに乗った警官が構内をパトロールしながら、
酒類を高値で売りつけている。刑務官たちの腐敗ぶりはあきれるばかりだ。
受刑者の家族らは、面会に来るごとに400〜500ルピーの袖の下を要求され、払わなければいじめに遭う。
携帯電話にしろ酒にしろ元来、受刑者には禁制品。抜き打ち検査も行われるが、
賄賂を払っているため事前に知らされるので隠してしまう。
告発を受けて州政府の担当官は「市警察の力を借りて捜査する。外部機関にも相談する用意がある」
と表明。携帯電話については、携帯電話サービス全社の電波妨害設備を設置する方針だ。