ある台湾人の意見

競馬



林 則徐 様 Bolg 徒然草

『台湾はどうなってしまうのでしょう・・・』


日本固有の領土である尖閣諸島周辺の日本領海を、台湾船が侵犯しました。
過去にも同様な「騒ぎ」は何度もありました。


その殆どは「大陸からやって来た『愛国運動家』」がリードしたもので、
基本的に台湾政府はこのような活動には関知しない姿勢をとってきました。
ところが、今回は台湾の巡視船がこの「侵犯行為」に同行しています。
これは今までにはなかった、極めて異例な事態だと言えるでしょう。
もちろん、これが「国民党の三条正人」こと馬英九氏の総統就任や、
中共の三波春男」こと前駐日大使の王毅氏の国務院台湾事務弁公室主任就任の
タイミングと合致していることは決して無関係ではありません。
王毅氏は、その在任中に日本国内の政治経済情勢を事細かく
収集していたと聞いています。
その『情報収集』には、当然東シナ海に於ける領海問題も含まれていたはずです。
『親・大陸派』政権を自らの覇権拡大に利用する…
もはや台湾は大陸の傀儡政権になってしまったのでしょうか?
幸いなことに、台湾メディアは今までのところ、
この騒動を極めて冷静に伝えています。
さらに、第11管区海上保安本部の本部長が臺灣船の船長に対して
謝罪の意を示したことは、批判的な論評抜きで伝えられています。
これらはみな、台湾社会の判断力の健全さを示しているものと私は考えています。
しかし、このまま国民党が推進する「両岸三通(通郵、通航、通商)」が発展し、
大陸への経済的依存率が高まった場合に、果たして台湾は中共の影響を
排除することができるのかどうか、私はその不安を払拭できません。
私の愛する故郷Formosa(美麗之島)台湾にとって一番の不幸は、
慈しみつつ育ててくれた日本から『解放』されて、
国際的孤児になってしまったことなのかもしれません。


→ http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/612581/