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チベット問題は、『明日は我が身』の問題です』


俗に、「日付だけは正しい」と『評価』されている、中国共産党中央委員会機関紙「人民日報」4月21日付紙面に、「西藏自古以来就是中国領土的一部分(チベットは古くから中國領土の一部分である)」という『歴史資料』が掲載されていました。


→ http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/551543/


林 則徐 様のBLOG です。


→ http://cpc.people.com.cn/GB/64093/64387/7141941.html


その記事によれば、「明代の皇帝はチベット各地の宗教指導者に「法王」「王」などの称号を授けたが、
王位の継承には皇帝の裁可を要し、使者を遣わし、冊封を得て初めて即位することができた」とあります。
これは恐るべき内容です。
つまり、中国共産党中央委員会すなわち中央政府は、「冊封國」は中國領土の一部分である、と
認識していると言うことです。
ご承知の通り、冊封を受けた國は朝鮮半島や越南(ヴェトナム)、緬甸(ビルマ)、
そして琉球にまで及びます。
そして時代を溯れば、親魏倭王」という称号を授けられたということで、
日本本土までも中国領土に組み込めると主張することすらあり得るのです。
「歴史を研究する」と称して、自国に都合の良い研究成果を政治に持ち込み、覇権の拡大に利用する
これはつい先だって行われた『東北工程』のやり方そのものです。
中央政府は、現在の国家体制を守るため、民族主義が中國々内に台頭することを防ぐ必要があります。
そのために、過去に存在した諸民族の国家を中華主義を利用して包摂し、中華民族史としようと
目論んでいるのです。
すなわち、國内での不満を覇権の拡大によって希釈し、方向性を変え、包み込んでしまおうと
しているのです。
チベット問題は、日本の主権と密接な関係があることを、日本の皆様によく知っておいて
頂きたいと考えます。
(文字化け防止のため、一部削除)




まぁ、如何にも蛸にも、中華民族らしい考え方ではないでしょうか。
考え方の是非は兎も角、少なくても私にはそう見えます。
元来、中国には “国境” という概念はなく、世界の中心には漢民族の住まう帝都
(今なら北京)があり、帝都を囲むようにその周辺には、他民族が住まうわけですよ。
で、帝都より離れれば離れるほど、文化的に漢民族から離れることになり
所謂、四方の蛮族ということで、東夷、西戎、南蛮、北狄、が出て来るんですよね。
因みに、日本は東夷です。有名な魏志倭人伝は、正確には魏志東夷伝倭人条でしたよね。
そこで文化的程度が低かった四方の蛮族達は、せっせと中華皇帝様に朝貢しまして、
そうしますと皇帝様より、『おお、それは遠路遥々ご苦労であった!』とばかりに、
蛮族が朝貢した以上のお土産を賜ってくれたワケですよ。
至極簡単に記すとこれが蛮族側からみた旨味のある “朝貢貿易” なんですね。
因みに、中国側は損じゃん!なんて損得勘定はこの際どうでもイイのです。
それは蛮族側の思考であって、彼らはプライドだけが生き甲斐ですので。
もう一つ参考までに記しますと、朝貢貿易と書きましたが、中国側は “貿易” ではなく
朝貢−下賜 という、あくまでも上下関係の認識です。
この考えが、いずれアヘン戦争の・・・。 これ以上は割愛です。
国史・中国政治史は、大学でちょっとかじった程度で復習もしていませんすが、
間違ってますかね?



この問題、冗談では済まされないような気もしないではありませんよ。
それに、まぁこれもそうなんですけど、例え可笑しな理屈でも「歴史の論理」を
持ち出して正当性を訴えるのも、これまた中国らしいですな。
ただし、以前にも指摘しましたが、っつ〜かそんなコトは世界史で誰しも
知っている事ですが中国の領土は歴史的にはかなり流動的でして、現在の領土は中世以降の
ほぼ最大の版図時のものです。
ですから、逆に考えれば“最小の版図”時のものを持ち出して、分離独立を推奨するもの
ありなんですかね。



それでは、中国の領土になるとどうなるか? の説明は以下の動画をご覧下さい。

東トルキスタン新疆ウイグル自治区)における中国共産党の弾圧』


『悪いひとたち 中国のチベット侵略虐殺 CHINA INVADES TIBET』