誰が正しい? いや、何が正しい?

競馬

bakenshikabuya2007-05-08

今日は朝こそ靄がかかっていましたけど、その靄が消えると
初夏を思わせるような日差しと陽気。 暑かったですねぇ。



それにしても、昨今の医療関係の報道のヒドさには、目を覆いたくなりますね。



毎日新聞社説『在宅医療 往診する開業医を増やそう』
→ http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070506k0000m070113000c.html

『成否のカギを握るのは、開業医である。ありていに言えば「もっと腕を磨き、もっと汗をかけ」
というメッセージにどう応えてくれるかにかかっている。私たちが理想とする開業医とは、
地域の人びとから信頼され、往診や夜間診療をいとわず、切り傷、風邪から
がんの早期発見まで幅広く対応できる人だ。』
だそうです。
奈良県南部の産科医療を崩壊させた新聞社らしい、脳天気で素敵かつ無責任一代なご意見ですね。
どうせ、論説委員(事実上の窓際族)がデスクで鼻毛でも抜きながら書いたんでしょうね。
“だったら、オメェがやってみろッ!” って感じなんですよね。



で、その奈良県南部産科医療崩壊の発生源でもある“19病院タライ回し事件(?)”の主役である
大淀町大淀病院における、件の事件における “カルテ、ネット流出事件”(?)が、
医師のblogで大きく取り上げられています。
『健康、病気なし、医者いらず』 http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/
『新小児科医のつぶやき』 http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/
天漢日乗』 http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/
『いなか小児科医』 http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/
以上の方々の記述は大変参考になります(無断のリンク、お許しください)。
窮地に陥りそうな読売新聞。
それが嫌なら、訴訟を起こした遺族に対して、何らかの懐柔でもするのかしら。



何度も何回も書きますけどね。 医療関係に係らず、
以下のトーンは我が国マスメディア(新聞・テレビ)の共通事項のようですね。
一般市民・大衆 → 弱者 → 正義 → 肩入れ (※所詮は視聴率と購読部数を伸ばすためか)
医師(その他、一般市民・大衆以外の全て) → 強者 → 悪 → 叩く
別に難しいことを訴えるつもりはありません。
“誰が”正しいのではなく、“何が”正しいのか!  
そこを考えて欲しいだけなんですよね。



新聞・テレビの社会的に影響力の大きいマスメディアの報道姿勢としては、
無条件に、障害者・寡婦・女・子供・老人・大衆は常に護るべき“善”であり
それ以外の人種は常に攻撃対象の “悪” なんだもんな。



医療系blog の中で最近読み始めたものです。
白い巨塔でひとり言』 http://shiroi-kyotou.cocolog-nifty.com/blog/
面白いです。 大阪の麻酔科医さんの日常です。
が、気になるエントリー。
『困った人だ』
→ http://shiroi-kyotou.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_85e2.html
  
なんかなぁ ...。
主人公 dora先生は“大人の態度”のつもりなんでしょうけど、違うんですよねぇ、これ。
こういう“理念的・観念的・理想的、いや今では空想的とも云える大人の態度” が、
このような“精神的には永遠のクソ餓鬼”を つけあがらせる結果になるんじゃないでしょうか。
怒る場面では怒らなきゃいけないと思います。 
まぁ、それも何かと色々と難しいかもしれませんね。
23:50